AV新法でV&Rプランニングの『全国うんこ紀行』はもう作れなくなる!?

AV新法施行で廃業するメーカも。V&Rプランニング『全国うんこ紀行』は前多まこちゃんの作品がラストになる???

AV新法が与えた影響

今回はちょっと真面目にAV新法のお話しです。
AV新法(AV出演被害防止・救済法)が2022年6月23日から施行されました。

もちろん、V&Rプランニングもその影響をまともに受けてます。
安達かおる監督とも、6月頃にAV新法のことで話をしていたのですが、記事をずっと書いていなくて、このタイミングとなってしまいました。
長文になりますが、興味ある方は、最後までお付き合いください。


2022年春先に、AV新法の話題が上がった頃は、まだAV新法の詳細がわかっていないため、V&RプランニングではAV新法の内容の確認と対応に追われていました。

AV新法の大きなポイントは2つ

  • 全ての撮影の1か月前に契約が必要
  • 作品の情報公開は撮影から4か月後

これ以外にも、『契約解除は発売後1年以内は出来る(施行後2年間は、経過措置として2年間)』『約解除された制作側は映像の削除や回収などの義務を負い、出演者に賠償請求はできない。』という項目も制作会社には厳しいものです。

一時的に全ての契約、撮影がストップ!

そのため、暫く新規契約、撮影スケジュールも組めない状態が暫く続いていました。
実際に、安達かおる監督と2022年6月に話をした時点で、「今新規の契約は全部止まっている」「今撮影スケジュールが入っているのはAV新法施行前に契約したものだけ」ということで、1か月以上は計画が立てられないままで、スケジュールに空白期間が出来るとのことでした。

2022年8月には、安達かおる監督が声掛けをしてくれて、大手AVコンテンツ配信プラットフォームの役員、大手配給会社の社長、制作会社の社長、そして安達かおる監督、さいゆ~き監督など、業界関係者の方々と話をする機会をいただきました。
安達かおる監督からは「これだけのメンバー、普通はなかなか会えないよ!」と笑いながら言われました^^;

安達かおる

廃業するメーカーも出てきた

大手配給会社の社長の話では「既に廃業した会社も1社ある、今後さらに廃業する会社が出てくると思う」
撮影:契約から1ヶ月後。発売:撮影から4ヶ月後。
AV新法施行後は、コンテンツ配信会社が配信開始してから、最初の売上締め日、支払いサイトなどを考えると、売上回収出来るのは、最速でも6か月後となる訳です。

この間、制作に掛かる費用全て、持ち出しとなります。
女優さん、男優さんなどの出演料、スタジオ使用料、スタッフ人件費、編集作業費、デザイン、パッケージ制作費、撮影時に掛かる諸費用などなど…。

これが、中小の制作会社では、大きな負担となるのです。
撮影した作品は、少しでも早くリリースして、資金回収にあたるというのが一般的です。

大手ではある程度の資金力もありますし、並行して月に何本も作品を制作しているため、体力的に何とかなるのです。
それでも、負担する金額そのものが、大手は中小とは比較にならないくらい大きいので、影響は少なくありません。

中小メーカーに与える影響が大きい

中小の制作会社の場合は、資金繰りがかなり厳しくなるのです。
これまでよりも、リリースまでの期間が延びるということは、一時的とはいえ、作品のリリースサイクルが変わるため、影響が大きいのです。

しかも、各社、AV新法施行にあたり、契約が暫くストップしてしまったため、空白期間が大きく出来たことが大きな影響を与えているのです。

これは制作会社だけではなく、AV女優さんにも大きな影響がありました。
Twitterでも一部AV女優さんたちが「AV新法施行の影響で仕事が暫く無くなった」「発売が遅れた」というのは、このためです。

実は、V&Rプランニングでの作品は、プロダクション所属の女優さんだけではく、フリーで活動しているAV女優さんも多いのです。
AV女優施行前は「お金に困っているのですぐ撮影して欲しい」という駆け込み寺的な撮影依頼もあったそうです。
AV新法施行後は『では面接して契約して、それから1か月の撮影になります』となる訳です。
これは、すぐにお金が欲しいというAV女優さんにとっても、痛手なのです。
※お金に困っているから撮影して欲しいというAV女優が稀にいるということなので、くれぐれも誤解のないように。

AV女優さんの笑顔のシーンが増えた

コンテンツプ配信ラットフォーム会社の役員さんの話しによると、8月頃にリリースされた作品は、AV新法施行前に契約撮影されたものなのですが、AV新法の影響がかなり出ているとのことでした。

一番変わった点は「サンプルムービーにもAV女優さんの笑顔を入れるようになった」とのことです。
確かに、本編だけではなく、サンプルムービーでも「今日は楽しかったです!」「気持ちよかったです」と笑顔のシーンが増えましたよね。

レイプ、倫館、凌辱作品などでは、特に顕著で、AV女優さんの笑顔を入れることで、残虐性?を打ち消し、お互い合意の上で楽しく撮影している感…を出しているようです。

安達かおるさいゆ~き

会合終了後の安達かおる監督とさいゆ~き監督

 


AV女優施行のもとでは、『全国うんこ紀行』は作れなくなる!?

元々、V&Rプランニングは、ハチャメチャなイメージがありますが、意外ときちんとしていて細かいのです。
安達かおる監督作品の場合は、『出演契約書』を交わして、安達かおる監督自ら、契約書の読み合わせ、説明を丁寧にします。
そして、年齢確認書類、撮影内容によっては、保険加入、性病検査結果提出なども行います。
※費用はV&Rプランニング負担です。

安達かおる監督は、作品に対するこだわりばかりが、クローズアップされますが、実は、制作に当たっては、安心、安全、出演者も満足しでもらえるような作品作りをしているのです。
その分、スタッフは大変ですが…。

あなたのお家に前多まこがやってくる 全国うんこ紀行 神奈川・和歌山・福岡・京都・三重

ここからは、V&Rプランニングの人気シリーズ『全国うんこ紀行』についてですが、やはり大きな影響があるのです。
前多まこちゃん作品を例に取ると、前多まこちゃんは、もちろん出演契約書を交わしてします。

応募してきたファンのお宅訪問してますが、実はファンの方々にも、出演契約書を交わしているのです。
『全国うんこ紀行』秘話でも書いているのですが、極めて稀に、いざファンのお宅訪問しようとしたら、当日連絡が取れなくなった…ということもあるのです。

ドタキャンに備えて、当日急遽訪問可能な近隣エリアのファンの人たちを把握しているのです。
これがAV新法施行後であれば、1か月前に契約を交わしていないといけません。
そうすると、突然訪問するのは不可能です。
かといって、事前に「行くかわかりませんが、出演契約書を交わしてください」とは言えないですよね。

万が一、当日ドタキャンされた場合は、改めて、全て契約を交わして、関係者全員のスケジュールを再調整して、1か月後に再撮影…となってしまいます。
現実的にはなかなか厳しいのです。

だから、安達かおる監督もAV新法施行後は「全国うんこ紀行は、もう作れないな」と語る理由なのです。
ファンのみなさんから、次回作何とかお願いしますと、要望がいっぱい集まれば、きっと対策を考え出すと思うのですが…。

どちらにしても、AV新法が与える影響は、V&Rプランニングでも、出演してくれているAV女優さんたちに大きな影響があることは間違いありません。

さもあり監督が「AVメーカー立ち上げようかな」と言ってたのが、「もう日本では無理だから海外でやろうかな」なんて冗談交じりに言ってたのが、あまり冗談にも思えなくなってきます。
AV女優さんでも、AV新法施行したので、一区切りしたら辞めようかなというコメントも出てきたりしているので、もしそうなったら、日本での大きな損失になるのでは?とも考えます。

ビデオデッキ、DVD/Blu-rayプレイヤーの普及・進化、そしてインターネット、電子決済、配信技術も普及・進化にも多大な貢献を果たしたAV業界が、今回は衰退の憂き目にあっているのではないでしょうか。
もちろん、この業界が無くなるとは思っていません。
今後とも健全な、AV業界のさらなる発展を祈ります。


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